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アジア太平洋地球変動研究ネットワーク

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「気候変動×防災」~サステイナブルなまちづくり、コミュニティを考える~の開催報告(動画あり)

2022年10月22日、APNは、 HAT神戸で開催された、ぼうさいこくたい2022に、「気候変動×防災」~サステイナブルなまちづくり、コミュニティを考える~と題したセッションを出展しました。本セッションの模様は、APNのネットワークを活かした国際的なセッションとし、JICA関西の会場から日英同時通訳付で国内外の人々に配信され、95名(会場30名、オンライン65名)が参加しました。

近年、想定を超える気象災害が各地で頻発し、「気候変動」はもはや 「気候危機」であると言われる中、「気候変動×防災」を効果的に推進するため、来場者及び参加者に、サステイナブルなまちづくり、また、コミュニティの視点から次の災害に「備える」必要について考えていただく機会を提供するため、本セッションを開催しました。

セッションの開催にあたり、最初に、富坂隆史APNセンター長より開会の挨拶がありました。気候変動対策として脱炭素化を進め、災害による被害の最小化を目指す緩和策と、災害からの復興に当たって単に地域をもとの姿に戻すという原型復旧の発想にとらわれず、土地利用のコントロールを含めた弾力的な対応により、気候変動への適応を進める「適応復興」の発想を持って対応していくことの重要性について話がありました。

富坂隆史APN センター長

本セッションでは、「気候変動×防災」~サステイナブルなまちづくり、コミュニティを考える~をテーマに、3名の登壇者によるパネルディスカッション及びプレゼンテーションが行われました。パネルディスカッションでは、地球が安定的に機能するプラネタリー・バウンダリーの範囲内で豊かさを求めることの必要性や、コンパクトシティにグリーンインフラや、自然を基盤とする解決策(NbS:Nature-based Solutions)を取り入れることの重要性について議論がなされました。また、防災と地球温暖化防止を繋げるために市民やNPO、及び、ボランティアができることについて質疑応答がありました。

ファシリテーター

  • 馬場美智子 兵庫県立大学大学院減災復興政策研究科教授

パネリスト

  • シャリフィ・アユーブ 広島大学大学院人間社会科学研究科兼先進理工系科学研究科教授
  • 塚田源一郎 環境省地球環境局総務課気候変動適応室室長

セッション終了後、参加者から回答いただいたアンケートでは、今回のセッション全体の感想として、「非常に良かった」(39%)と「良かった」(46%)を合わせて8割となるなど、大変好評をいただきました。また、防災×環境のアプローチが参考になった、気候変動と災害リスク軽減の対策は密接に関係しており共同で取り組む必要があるという感想をいただきました。

パネルディスカッション

APNでは、今後も、兵庫県、関係機関、研究機関などと連携しながら、県民の皆さんと環境問題についての認識を深めるための取り組みを進めてまいります。