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アジア太平洋地球変動研究ネットワーク

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第2回地域循環共生圏に関するワークショップの開催報告

2022年10月20-21日、APNは、公益財団法人地球環境戦略研究機関及びアジア工科大学とともに、「地域循環共生圏の促進:タイにおけるレジリエント及び持続可能なコミュニティのための構想」と題し、タイにおける地域循環共生圏構想の適用性及び有用性を評価するためのワークショップを開催しました。アジア工科大学で開催されたワークショップには、政策策定者、学者及び非営利団体の代表者等、約45名が参加しました。

ワークショップの参加者

地域循環共生圏(Regional Circular and Ecological Sphere: R-CES)は、2018年に環境省が提唱し、自分たちの足元にある地域資源を活用し、環境・経済・社会課題を同時解決するビジネスや事業を主体的に起こしていくとともに、地域の個性を活かして地域同士で支え合うネットワークを形成していくという、「自立・分散型社会」を示す考え方で、地域での持続可能な開発目標(SDGs)を目指すものです。(出典:環境省ホームページ

本ワークショップでは、タイにおけるSDGsを達成するための実施中のプロジェクトについて講演が行われた後に、グループに別れ、地方及び都市コミュニティにおいてSDGsを達成するための制約及び可能性について議論しました。また、タイにおいてSDGsを達成するための実施中のプロジェクトを支援するにあたり、地域循環共生圏構想の適用性を評価しました。

パネル・ディスカッション

参加者は、地域循環共生圏構想が、実施中または計画中のプロジェクトの長所及び短所を見極める上で有用であることを確認しました。他方、他の構想、例えばバイオ・循環型・グリーン経済も評価する価値があるとの見解で一致しました。更に、地域循環共生圏構想を活かすため、他の国から、また、コミュニティに特化した状況及び他の要素を考慮しつつ、様々な構想から学ぶ必要性を強調しました。