2022年6月23日、APNは、第25回政府間会合及び科学企画グループ会合をオンラインにて開催しました。アジア太平洋地域の加盟国19ヶ国より、30名以上の加盟国政府の代表者、科学企画グループメンバー及び招聘専門家が参加し、また、共通の関心を有する他組織の代表者及び事務局職員が参加しました。
本会合では、2021年2月に開催した第24回会合で合意されたアクションプランの実施状況、また、第24回会合以降、APNが実施した、地球変動と持続可能性に携わる他組織との関係強化及び戦略的な取り組み、プロポーザルに対する助成及びプロジェクトの管理、更に、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)、北太平洋海洋科学機構(PICES)、アジア太平洋気候変動適応情報プラットフォーム(AP-PLAT)等の世界的または地域的な取り組みに貢献する協働活動を含む報告を承認しました。
また、本会合では、新型コロナウイルス感染症の世界的な大流行が、プロジェクト及び活動の実施に影響を及ぼしていることに鑑み、第5次戦略フェーズの期間を2年間延長し、2026年6月までとすることを承認しました。
また、この機会を活用して、2022年2月に公表された、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)第6次評価報告書の第2作業部会で提供された知見に焦点を当てた対話型セッションを開催し、特に、アジア太平洋地域における脆弱なコミュニティ、及び、地域の気候変動リスクの削減に係るボトムアップの取り組みについて、アジア工科大学、サンシャインコースト大学、大洋州気候変動センター(PCCC)、国際総合山岳開発センター(ICIMOD)/世界気候研究計画(WCRP)の専門家が発表しました。
上記の会合に先駆け、第49回運営委員会会合を開催し、2022年度(2022年7月-2023年6月)の活動方針及び予算案を確認・承認するとともに、科学企画グループ小委員会が提言した「地域支援型公募プログラム(CRRP)」のプロポーザル9本、及び、能力開発委員会が提言した「持続可能な開発のための途上国における科学的能力開発・向上プログラム(CAPaBLE)」のプロポーザル10本に対する助成を承認しました。新たに助成が承認されたプロポーザルに関しては、英文ホームページをご覧下さい。